ひとり情シス「セキュリティ寺」へ駆け込む!
福田敏博著 リックテレコム

これはセキュリティの技術の本。ですが楽しく読めるようになっています。
小さな会社で一人で情報システムの担当をやっている富安野仁里(ふあんのひとり)くんが、情報セキュリティ駆込み寺・情石寺のちょっと怪しげな住職にセキュリティ対策を教わるという会話形式で話が進みます。
ランサムウェアで身代金を取られるな!

ランサムウェアと呼ばれるウィルスは、侵入したパソコンやサーバーのデーターを暗号化してしまいます。「暗号化を解除する鍵が欲しければ身代金を払え」というやつです。
身代金を払っても元通りにはならないこともあります。ランサムウェアへの対策には、こまめなデータのバックアップが有効。
→私は自宅で昔はパソコンが壊れたときに備えてときどきバックアップを取っていました。最近は壊れることもあまりないのでバックアップは取っていませんでした。でも、ランサムウェアに備えてバックアップを取っておいたほうがよさそうす。
IPAではセキュリティ布教の小芝居も!
中小企業のセキュリティを強化するために、IPA(情報処理推進機構)はガイドラインや説明資料を作っています。
セキュリティを維持するのは費用や労力がかかります。直接利益につながらないので中小企業の社長はなかなかお金を出してくれません。説明しても難しい技術は理解できません。
まるでアレルギーのように、とにかく拒絶反応を示して、手にさえとってくれないこともあるだろうなぁ。
実はIPAでは、そういう方たちにも見てもらおうと「映像で知る情報セキュリティ対策」という動画をYouTubeに公開しておる。この中に「中小企業向けセキュリティ対策」として、美人の女医さんと中小企業の社長が登場するものがある。健康診断を受けに行ったら情報セキュリティ診断に突然トリップしてしまう内容で、これが結構面白いんじゃ。

→IPAが中小企業向けのセキュリティガイドラインを作っていることは私も知っていました。けれどもこんな小芝居まで作っているとは思いませんでした。
セキュリティ対策が楽しくなってくるかも

情報セキュリティというと、これをやっちゃダメ、あれをやっちゃダメ、と禁止するばかり。作業はやりにくくなるので嫌なイメージしかありませんでした。
この本には、中小企業でもできるようなセキュリティ対策の具体的な方法が書かれています。そして楽しく書かれているので、セキュリティ対策をすることが少し楽しく感じられました。そんな気持ちになれる本です。
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コメント
著者の福田です。ご紹介いただき、誠にありがとうございます。とても上手く内容がまとめられていて、ビックリしました!