プロが教える アイデア練習帳
岡田庄生著 日本経済新聞出版社
今日はこの本を紹介します。
良いアイデアは 着眼点×切り口

一つの着眼点で切り口ばかり増やしてもアイデアは広がらない。「誰が?」「どんな気持ちになる?」という着眼点からいくつもの切り口を考える。それのほかに別の着眼点も考えることでアイデアが広がっていく。
→着眼点と切り口をいくつも考えることが大切とのことです。
着眼点を発見する4つのパターン
行動観察法
顧客の行動を観察して狙っている行動の前後に何をしているかを知り、流れをスムーズにする方法を考えます。
誰かにとっては難しくなくても別の人にとっては難しい行動があります。その行動を後押しする切り口を見つけましょう。
心理洞察法
顧客の深層心理を考えて、こうされたら嬉しいんじゃないかというものを提供します。
→カスタマージャーニーマップというものがあります。顧客がどんな旅をするかを考えるのです。対象となる商品と出会ったとき、どう思って、どう判断して購入して、使ってからどう思ったのか、という顧客の行動と心理を考える手法です。
行動観察法と心理洞察法は、カスタマージャーニーマップを2つに分解したようなものかと私(あべっかん)は思いました。

想定外用途法
顧客は作成者が思ってもいなかった用途に製品を使っていることがあります。特殊な使い方をしている人を見つけて用途イノベーションを起こしましょう。
カーシェアリングは自動車を貸し出すサービスです。カーシェアリングの会社が利用者がどれくらい走るのかを調べてみたところ、約10%の車が全く走行していませんでした。実は、借りた車の中で昼寝をしたりスマホをいじっているだけの人がいたのです。静かな環境で過ごす場所として車を借りていたのです。
こういった想定外の使い方がないかを考えるのが想定外用途法です。
異分野発想法
同じニーズの物を作るとしても、異業種にの人だったら違う発想の物を作るかもしれません。異業種になったつもりで考えてみましょう。
→もしも電機メーカーのシャープがマスクを作ったらどうなるか? なんて考えてみてもいいかもしれません。エアコンのフィルターにヒモをつけたマスクだったりして(笑)
博報堂流の発想ノウハウ

上記の4つのパターンを考える練習問題が用意されていました。これを考えていくと発想力が養われます。
さらにはアイデアを生み出す会議の進め方やアイデアを出し続けるためのポイントも説明されています。
広告会社の博報堂で著者が鍛えたアイデア発想のノウハウが詰まっている本です。これを読んだのであべっかんの新しい企画が生まれそうな気がしてきました。
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