ネットで「女性」に売る
数字を上げる文章とデザインの基本原則
谷本理恵子著

今日はこの本を紹介します。女性にモノを売ろうとしている男性におススメしたい本です。
男女の願望の違い

結婚式場から出て来る新郎新婦を、親族や友人が祝福する「フラワーシャワー」のシーンを、多くの男性は「何がいいのかさっぱりわからない」と言います。
けれど、女性たちがときめいて「結婚したい」と思うのは、まさにこの場面。
一方、男性が「結婚」に憧れるのは、むしろ初々しい「新婚家庭の様子」を描いた写真を見たときでしょう。
ところが、そんな写真を見せた途端、女性たちのテンションが傍目にもわかるくらいにハッキリ下がることを、男性はご存知でしょうか
→現実の結婚生活の写真を見ると、あっという間に現実に引き戻されてしまうのです。
現実感を感じさせないことが、商品を売るためには大事だそうです。
今の自分はどこかおかしい

多くの女性は「今いる場所」よりも「何不自由なく暮らしている夢の世界」を「本来の自分がいる場所」だと思っています。
「今の自分はどこかおかしい、何かが間違っている」という違和感を、漠然と持ち続けているのが女性なのです。
女性には「本来の自分を取り戻すための魔法」として商品やサービスを提示するのが、「鉄板の方法」になります。
→女性にとって魅力的な商品とは「解決手段」ではなく「魔法」なのだそうです。
この商品を手に入れたらどうなるか、をアピールしましょうとのこと。
女性を「現実」に引き戻さない

理想のワンシーンだけをひたすら見せることが、商品やサービスを一番高める説明になります。
「夢を叶えてくれる魔法」に、余分な説明はいりません。
→こんなにいい商品なんですよ、って必死に性能を説明しても意味がないってことですね。
このほかにも、デザインてきなことや、文章など、女性ウケするための戦略がたくさん書かれています。
この本、もし著者が男性だったら、「女をダマすテクニック」のようないやらしい感じに思えてしまう気がします。
けれども著者が女性なので、読んだ私のほうも「魔法作戦」を気兼ねなく使えそうです。
女性にモノを売ろうとしている男性にとっては、とてもためになる本だと思います。
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