プログラミングをわが子に教えられるようになる本
郷 和貴 著

今日はこの本を紹介します。
コンピューターは究極の「指示待ち人間」

お母さんが「今日は遅くなるからハンバーグでも何でも、適当にチンして食べておいて」と子どもに連絡したとします。子どもは好きなごはんを選んで食べてくれるでしょう。 同じ命令をコンピューター(ロボット)に出しても何もできません。
何時にどの食材をどれだけの量を何分温めるのかという指示がないからです。 コンピューターは自分で考える力がないからです。
→だからプログラムを作ると的確な指示を出してしっかり伝えることができるようになる、と述べています。
まったくその通りです。コンピューターを「指示待ち人間」といっているのが面白いですね。
プログラミングで大事なのは国語力

プログラミング=理系というイメージは大きな誤解です。数学や物理が苦手なプログラマーはいくらでもいます。むしろ文系のプログラマーのほうが多いくらいです。 実際に数学ができなくてもプログラミングはできます。
→たしかに、与えられた条件を読み解く国語力はプログラミングに大事です。読解力は必要です。
ただ、著者が数学ができなくてもプログラミングはできる、というのは限定的な話だと私は思います。
例えば、私が仕事で取り組んできたネットワーク関係のプログラミングや、組込みシステムのプログラミングでは、16進数の知識は必須です。日常生活で使われている10進数よりも16進数を扱っている時間のほうがずっと長かったりしました。
数学がいらないというのは偏った見方ですね。数学が苦手でも作れるプログラムもある、といったところでしょうか。
プログラミングのおもしろさの3つのポイント

プログラミングのおもしろさを子どもたちに学んでもらうための3つのポイントが書かれています。
- 問題の条件を満たしていれば、100点満点の正解とする
- 大人が考えたプログラムを模範解答にしない
- 子どもが正解したら、ほかのやり方も考えさせる
→たしかに、この3つは気を付けておきたいと思いました。
プログラぶっくでパソコンがなくてもプログラムを学べる

この本の後半には、「プログラぶっく」というアプリの使い方が書かれていました。「プログラぶっく」は、パソコンがなくてもプログラムを動かせちゃうというアプリです。
巻末に、「START」「うえにうごく」「みぎにうごく」「くりかえし」「ぶんき」などとかかれたカードがあり、それを並べてプログラムを作ります。それをスマホの無料アプリに読み込ませるとスマホのアプリ上のキャラクターがプログラムのとおりに動くというものです。
プログラぶっくについては、言いたいこともあるのでまた別のブログに書きますね。
今日はこの本の紹介でした。子どもにプログラミングを教えるときのヒントがいくつも書かれています。ためになりました。
コメント
[…] 先日のブログで紹介した本「プログラミングをわが子に教えられるようになる本」でプログラぶっくというツールが紹介されていました。今日はこれについて書きます。 […]