とらわれない。ゆるがない
人生を豊かにする「菜根譚」の言葉
守屋洋著 PHP研究所

「菜根譚」とは、洪自誠が作った中国最高傑作と言われている本で、日本では江戸時代にベストセラーとなり、有名なリーダーたちの座右の書でした。
これを訳して解説した本はたくさんあり、筆者によって違った解説が付けられています。今日はこの本の紹介です。
叱るときには同時にほめ言葉を付け加えること

人の責任を追及するときには、過失を指摘しながら、同時に、過失のなかった部分を評価してやる。そうすれば、相手も不満を抱かない。
→これは職場で部下を叱るときに気をつけたいですね。
動中の静、苦中の楽こそ、本物である
安楽な環境のなかで得られる心の楽しみは、本物の楽しみではない。苦労のなかで心の楽しみを見出してこそ、心のはたらきを会得したといえよう。
→苦しみがあっての楽しみってことですね。
漫然と書物を読まない。じっくり向き合う。

書物を読むなら、小躍りしたくなるまで読め。そうすれば、真髄にふれることができる。 物事を観察するなら、対象と一体になるまで観よ。そうすれば、本質に迫ることができる。
→私は去年までは本を読んで、面白ければその内容をブログに書いて終わっていました。今年は「逆算読書手帳」というのに書きながら本を読んでいます。真髄にふれることができるでしょうか?!
家族が過ちをおかしたとき、声を荒らげて怒鳴らない

家族の者が過ちを犯したとき、声を荒らげてどなりつけてもいけないし、黙って見て見ぬふりをしているのもよくない。他のことにかこつけてそれとなく戒めるのがよい。
それで効果がないときは、時間をおいて、別の機会にまた注意を促すことだ。
→私はときどき子どもをどなってしまいます。それとなく戒めても気にしないやつらなので。私に似て。難しいなあ。
思いどおりにならないときは

思いどおりにならないときは、自分より条件の悪い人のことを考えよ。そうすれば、自然に不満が消えるだろう。 怠け心が生じたときは、自分よりすぐれた人物のことを考えよ。そうすれば、またやる気が湧いてくるだろう。
→考え方によって自分の気持ちをコントロールする方法です。こういったことをうまく使って自分を成長させていきたいですね。
こういった感じの本です。以前のブログに書いた「「菜根譚」が教えてくれた一度きりの人生をまっとうするコツ」も菜根譚の本ですが、違った解説で楽しめるものでした。
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