眠れなくなるほど面白い
図解 社会心理学
亀田達也著 日本文芸社
今日は社会心理学の本を紹介します。
人助けをするときの条件とは?

人が緊急事態で援助行動をとるまでの過程には5つのステップがある。
- 事態に気づいたか
- 緊急事態だと認識したか
- 援助を行うことへの個人的責任を感じたか
- 援助を行うためになにをすべきか理解しているか
- 実際に行動を起こすか
3は周囲に他の人がいると「自分が助けなくても他の誰かが助けるだろう」という心理が働き、援助行動が抑制されます。
5は「自分の勘違いだったら恥ずかしい」という心理が働くことで行動を起こしにくくします。
→昔、私(あべっかん)は、あるプロジェクトマネジメントの見ず知らずの人が集まったセミナーに参加したときにワークをやりました。
10人くらいの集団で、「声を出さずにみんなで同時に手を1回叩いてください」というものです。これは簡単です。誰かが前に出て、一本締めのポーズでみんなを合わせさせればいいだけです。
このポイントはすぐに自分が前に出ることができるかということでした。プロジェクトマネージャーたる者はすぐに率先する気持ちが無いといけません。
このときに「自分がやらなくても他の誰かがやってくれるだろう」という意識でいないで積極的に動ける人になろう、と決意したことを思い出しました。
報酬はやる気を損なう要因にもなる

「動機づけ」には、物事に対して面白さを感じて行動する「内発的動機づけ」と、報酬を得るまたは罰を回避するために行動する「外発的動機づけ」があります。
ただし注意したいのが、内的に動機づけられている行動に対して外的な報酬を与えてしまう行為です。たとえそれが魅力的でも内発的動機づけが失われ、その人のやる気を損なう場合もあるのです。
→子どもにご褒美をあげる実験の結果も書かれていました。アメとムチで子どもや部下を動かすのは良くないですね。「内発的動機づけ」をいかにやるかが大切です。
おとり効果 -人は必ずしも合理的な判断をしない

ある実験で、雑誌の年間購読で次のうちのどれを購入するかを100人に回答してもらいました。
- ウェブ版:59ドル
- 印刷版:125ドル
- ウェブ版+印刷版:125ドル
①②③を見せたところ①16人、②0人、③84人、で③が圧倒的に多かったのです。
ところが①と③だけを見せると、①68人、③32人、と逆の結果となりました。
②による「おとり効果」により、③に「お得感」を感じて選択する人が多かったのです。
→これは物を売るときに役に立つ情報ですね。逆に物を買うときにおとりにつられないように気をつけないと。
→こんな感じで、社会心理学の実験結果が50個以上も書かれている本でした。いろいろためになりそうです。
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