結果が出る仕事の「仕組み化」
庄司啓太郎 日経BP社編
仕組み化の本を紹介します。
働き方改革の理想と現実

「働きやすさ」と「生産性向上」は「働き方改革」の両輪であり、これらを満たすのが「 働き方改革」本来の姿である。しかし、実態はどうだろうか。
残業時間の低減など、働き方改革の一側面である「働きやすさ」を追求するものであり、「生産性向上」の視点はややもすれば後回しになっている。
→コロナウィルスの影響で、自宅でリモートワークする人が急増し、働き方改革で推し進めようとしていたことが実現されました。でもそれも「働きやすさ」の一面です。「生産性向上」のほうは進んでいませんね。
ベストな「半自動」の状態を見極める

重要なのは、全手動と全自動の中間にある「半自動」の状態、つまり「手動と自動のベストミックス」の状態を、それぞれの企業の実態に合わせて模索し構築することである。
→全自動にしようとすると難しくても、手作業を一部残して部分的に自動化する「半自動」を推し進めていくことが大切だと述べています。
私がエクセルVBAでエクセル表の編集作業を自動化するときも、難しいものは一部手作業を残して部分的に自動化することがあります。それでも作業は効率化します。
マニュアル人間になってしまうのは本当か?

筆者は、業務のタイプを以下の3つに分けています。
- A. 感覚的業務:経験や知識で高度な判断が必要な業務
- B. 選択型業務:選択肢から適したものを選ぶ業務
- C. 単純型業務:属人性を無くした安定した結果が求められる業務
マニュアルに頼ると、A:感覚的業務に対応できなくなると言われています。でもAはそもそも自動化できない領域です。マニュアルでBやCの業務を自動化して、余った時間をAの仕事に費やすべきだと述べています。
→感覚的業務や選択型業務などはいずれはAIにとって代わられるかもしれません。そういった業務はとっとと仕組み化して自動化するのがいいですね。
そんな本でした。

エクセルVBA講座では、表の編集という業務を仕組み化するところからプログラムで自動化するところまでを教えています。
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