私はプログラミングを教えるとき、大人にも子どもにも3つのひねくれた教え方をしています。
- 初めに教えない
- (最初は)パソコンを使わない
- 失敗のしかたを教える
の3つです。
初めに教えない

初めに説明されると、誰でも解ったような気になります。
けれども実際はよく解っていなかった
というのはよくあることです。
そこで私は、説明する前にいきなりクイズのような問題を出します。
そして生徒に考えてもらいます。
問題の中にはヒントがあるのでよく考えれば答えを推測できるようになっています。
こうして自分で考えることでしっかりと理解できると考えています。
(最初は)パソコンを使わない

一般的なパソコン教室には、生徒一人に1台のパソコンが用意されています。
そして最初から、パソコンを操作しながら授業が進みます。
けれども、パソコンにトラブルはつきものです。
- ファイルが開けない
- フリーズしてしまった
- エラーになった
そんなトラブルになって、先生の説明を一部聞き逃したというケースが少なくないと思います。
私は以前は小さな教室に生徒を集めて教えていました。
そのとき、パソコンは私の1台しかありません。
でも大丈夫。
私が教えたいのはパソコンの操作方法ではありません。
プログラミングの考え方を教えたいのです。
ですから、パワポ画面や私のパソコンでの動きを見せれば教えることができます。
あとはパソコンの操作だけなら資料を見ながら家で進められるのです。
失敗のしかたを教える

正確には、失敗を体験させて修正のしかたを教える、になります。
成功する方法を教わっても、あとで自分だけでプログラムを作ってみるとエラーになってしまうものです。そのときに修正する方法を知らないと先に進めません。
私は生徒がプログラムを打ち込んでいて、間違いに気づいても教えずにいることが多いです。そしてエラーになってから、
「なぜエラーになったのか」
「どうなおせばいいのか」
を一緒に考えていきます。
これによってエラーを修正する力がつくのです。
3つのひねくれた教えかた

- 初めに教えない
- (最初は)パソコンを使わない
- 失敗のしかたを教える
って、ひねくれているようで、実は理にかなった教えかただと思いませんか。
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