子ども向けに作られたプログラミング言語(というか、アプリ)はいくつかあります。
最もメジャーになっているのが「スクラッチ」です。
私は、そのスクラッチの拡張版である「mBlock」を使ってプログラミングを教えています。
その、子ども向けプログラミング言語(というか、アプリ)の1つに、ビスケット(viscuit)というものがあります。これについて説明します。
メガネでビフォー/アフターの状態を指定するだけ

ビスケットはとても簡単な作りになっています。
タブレットでは指やタッチペンで、パソコンだとマウスで、動かすものの絵を描きます。
次にそれをメガネの中に入れます。

メガネというのは、書いた絵の、ビフォー/アフターの状態を指定するためのものです。
メガネの左側に、ビフォーつまり前の状態を描きます。
例えば魚の絵が真ん中にある状態とします。
次にメガネの右側に、アフターつまり後の状態を描きます。
例えば魚の絵が左側に寄った絵を描きます。
すると、実行画面で魚が少し左に動きます。
その動き、魚が真ん中から左に少し動くのが繰り返されて魚はずっと左に進んでいきます。
簡単なのに、ゲームだって作れてしまう。

ビスケットはビフォーアフターを指定するだけなので簡単です。
人とボールの絵を描いてボールを蹴るようにして
蹴るタイミングをボタンで指定すればサッカーゲームも作れそうです。
知育玩具にはなるけれど、プログラミングの勉強には力不足
これでプログラミングの勉強になるでしょうか?
幼児のおもちゃにしかならない気がします。
動かし方のルールを覚えてゲームや作品を作り上げるというのは知育にはなります。頭は使いますから。
でもこれで、条件分岐とか繰返しなどのプログラミングの考え方を教えるのは難しそうです。
ビスケットで教材を作れ、と言われたら、私はできません。
幼児向けの知育おもちゃ、の範囲を超えられないと思います。
スクラッチのように、文字を理解してから、前に進む、右に曲がる、もし~なら、くりかえす
といった言葉を使って思考すること。
それがプログラミング学習になると私は考えています。
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