一方的な値切りは結局損する

考え方

値切りと価格交渉の違い

値切りと価格交渉の違い

という記事がありました。

値切るのはたんに「まけてよ」という押し付けです。これに応じると単純に利益が減ってしまいます。応じる必要はありません。
それに対して「価格交渉」は、買い手と売り手の双方の利益を考慮したものです。

「2割負けてよ、100個買うから」とか「〇〇はいらないから、2割引きにしてよ」といったように、買い手と売り手の利益を考えた提案です。これは買い手も売り手の利益を考えて交渉しているので、話し合いをする価値があります。

値引きを強要すると

以前私の会社では、物を買うときに「取引先に値引きさせろ」と言われていました。最初の見積書と値引き後の見積書をつけて、1~2割値引きしていないと購買させてくれないのです。また、現場の担当者が取引先と交渉してさらに値引きさせることもありました。

こうなると取引先の方も、次からは2割高くした見積書を出してくるようになります。これでは意味がありません。手続きが増えて面倒になっただけです。

会社が大きくて立場が強いことを利用して、「価格交渉」ではなくて一方的な「値引き」をさせていました。取引先の小さな会社をいじめていたのですね。そんなことを思い出しました。

価値があるものには対価を払おう

値引きを強要して安くさせると、次回からは売るほう、作るほうはコストダウンをはかるしかありません。それができるくらいなら最初からしているでしょうから、結局は手を抜くことになります。よくあるのは、検査工程を短縮してコストダウンをはかるケースです。すぐには結果に反映されないのですが、徐々に不良品の見落としが増えて品質が落ちていきます。

良いもの、価値があるものは、コストもかかっているのでそれなりの値段になります。一方的に値引きさせると、作業に手を抜いたものを提供されることもあります。ものの価値に見合った価格を支払いましょう。

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