先日のブログ「鬼経理)エクセル表の検算はエクセルのプログラムでやってみよう」で経理のエクセル表で、合計値が誤っていた例を紹介しました。
エクセル表で合計値を出すときはSum関数を使います。このSum関数で指定する領域を間違えると正しい合計値になりません。けれども間違っていてもなかなか気づかないものなのです。
チェックツールを用意しました
そんなときに使えるチェックツールを用意しました。

上の図で、左側がチェックしたい表です。
右側がチェックツールで、ファイル名とシート名にチェック対象を書きます。
そして表のキーワードを書きます。ここでは、「合計」をキーワードにしてその行に書いてある合計値が、その行より「上」の行の合計になっているかを確認することにします。
「合計」と「上」を指定して〔Check Start〕をクリックします。
すると、「合計」と書かれた列に値が入っているC列とE列をチェックするプログラムが起動します。
このプログラムでは、チェック対象の表をあらかじめ開いておくという作りになっています。必要であれば、プログラム内で自動的に開いて閉じるという作りに変えることも可能です。
結果はこのとおり!

結果が表示されました。
この場合は、C列の単価の列は、100+200+50+300 = 650 なのでOKです。OKの場合は合計値のセルを黄色くします。
E列の売上の列は、200+200+100+300 ≠ 300 なのでNGです。NGの場合は合計値のセルを赤くします。
上の計算値のボックスを見ると、E8のセルは、=SUM(E4:E6) となっています。E4からE6 の合計を出していて、E7が入っていないのが原因ですね。
この例の表はデータが4行しかありませんが、データが何全行もあってももちろん同じように使えます。
別のパターンでも使えます

今度はキーワードに [売上] を指定してみます。そこから「下」の数値をチェックします。
実際の表には [売 上] と中に空白が入っていますが、空白があっても同じキーワードとして検出できるようにしてあります。

このように、売上の列の合計値がチェックされました。
合計値チェックツールはこうやって使います。できたら使ってみてください。
こちらからダウンロードできます。もちろん無料です。
このツールが使えないようなパターンでも、エクセルVBAのプログラムを作成することで、表のいろいろなチェックを自動で行えるようになります。目視で検算するよりも自動化したほうが楽だと思いませんか。
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