診断する前に処方していませんか?
子どもの話を聞くときに、最後まで聞かずにアドバイスや説教を始めてしまうことはありませんか?
例えば子どもがケンカしたと聞くと、またいつもの悪いクセがでたのね、と思い込んで
「あんたが悪いんだから、早く謝っておきなさい」
と決めつけてしまう。そんなことはないでしょうか?
これを
「診断する前に処方する」
と言います。
歯が痛くなって、重症です
5年以上前のことですが、年末に奥歯が痛くなりました。12月の29日か30日ころです。
ときどき行っていた覇者は年末休みになっていたので、行ったことのない駅前の歯医者に行きました。
込んでいてしばらく待たされました。待っている間に、
「先にレントゲンを撮っちゃいましょう」
と看護婦に言われて歯のレントゲンを撮りました。
診察の順番がまわってきました。
医者はレントゲンを見てこう言いました。
「これは重症です。歯の奥の神経がやられているようです。
大きな手術が必要ですね。うちではできないので口腔外科に行ってください。
前進麻酔で入院することになると思います」
えーっ! そんなに重症なの!!?
その日は痛み止めをもらって帰りました。
セカンドオピニオン
年が明けてから、口腔外科に行って歯医者で言われたことを話しました。
するとその医者は私の口の中を見て言いました。
う~ん、神経がやられているのかもしれないけれど、
口内炎もできているので、もしかしたら口内炎の痛みかもしれません
とりあえず口内炎の薬をもらいました。
すると、治ったのです!
あのやぶ医者め。私の口の中も見ずにレントゲンだけで診断するなんて。
あんな歯医者二度と行かない!
と、思っていたら2、3年後にはなくなっていました。
つぶれたようです。
話を聞くときは相手のパラダイムに入りましょう
人は他人の話を聞くときに、最後まで聞かずに途中からはどう返答しようかを考え始めていることが多いのです。そのときは自分の思い込みや常識のフィルターを通して、つまり自分のパラダイムを通して相手の話を聞いています。
すると、相手の真意を理解できずに見当はずれなアドバイスをしてしまうことがあります。
相手の話を聞くときは、自分の思い込みや常識(パラダイム)を通さずに、相手のパラダイムに入り込んで聞き、理解に徹してください。
それができると、相手が「理解してもらえた」と思って心を開きます。
アドバイスをするのはそのあとです。
これが
第5の習慣:まず相手を理解してから次に理解される」
です。
それから数年後、つぶれたと思っていた駅前の歯医者が、少し離れたところに移転していたのを見つけました。
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